離婚したいと言われたら?
「突然離婚したいと言われて困っている」
「弁護士から離婚を求める手紙が届いたが、離婚しなければいけないのか」
「浮気されたあげく、浮気相手と結婚したいので離婚したいと言われた」
平和な家庭生活を送っていたのに、突然、夫(妻)から離婚を切り出されたら、誰だって戸惑ってしまうでしょう。
家庭生活がうまくいっていなかった場合でも、離婚という最終手段を突きつけられると、冷静に対応することは難しいかもしれません。
離婚したいと言われたら、すぐに結論を出さない
まずは、離婚するかどうかという結論を出さず、考えるための時間を設けるべきでしょう。離婚を求める理由に納得がいくのかどうか、ご自身の本音として離婚をどのようにしたいのか、また離婚後の生活設計などを含めた状況を把握し、後悔しない決断をする必要があります。
離婚したいと言われて動揺し、冷静さを失った状態では、離婚について適切に決断できる人は多くないと思われます。時間をおいて、相手の過去の態度や行動を思い出すなどして情報を拾い上げ、離婚を求める相手の真意を探りましょう。そのうえで、自分の気持ちと向き合うことで、ある程度の結論が出るかもしれません。
一人で悩むより専門家へ相談を
とはいえ、一人で悩んでもなかなか結論が出ないかもしれません。気の知れた友人や両親などに相談することで方向性が見えることもあるでしょう。ただ、友人や両親などにどこまで話をしてよいものか、悩むこともあるのではないでしょうか。
この点、弁護士に相談してもらえれば、離婚の相談や離婚をめぐる争いの知識や経験があるうえ、秘密も守られます。相談したからといって、弁護士に依頼する必要はありませんので、ご安心ください。
夫(妻)が家を去り、弁護士から離婚を求める手紙が届いた
夫婦喧嘩はあったけれど、それほど仲は悪くないと思っていたが、夫(妻)が家を出ていき、弁護士を通じて離婚を求められるケースもあります。
ご自身にとっては突然の出来事かもしれませんが、相手からすると事前に準備を重ねたうえで別居し、前々から離婚の決意を固めていたものと思われます。
ご自身で離婚を決断できず、まずは離婚を考え直してほしいと思い、相手方の弁護士と交渉しても、おそらく思ったとおりの結果になるのは難しいでしょう。
交渉開始にあたっては、相手に弁護士がついたことを踏まえて、離婚交渉が決裂した後の手続きなどについての検討が必要となります。
離婚やその条件に応じないのであれば、家庭裁判所での調停や訴訟などに移行するのが一般的です。
調停や訴訟などを自分で行い、誰の助言も必要ないという場合を除いて、弁護士に一度相談されることをお勧めします。離婚調停の手続きの説明や、状況を踏まえた具体的な助言が受けられますので、冷静に今後の対応を考えることにつながります。
弁護士に依頼したほうがよい場合
自分の伝えたいことをうまく伝える自信がない、相手に弁護士がついているのに自分だけで対応できる自信がないという方は、弁護士に依頼することをお勧めします。
離婚や条件について自分から直接言いづらいことでも、弁護士が伝えることで、自分の希望に近づけることができます。離婚について冷静かつ適切に対応するために、弁護士の存在は小さくないと思われます。
離婚に応じるのか拒否するのか、どちらの結論を選択するにしても、今まで一緒に暮らしてきた相手と争うことはつらいものです。前向きに考え、後悔のない決断をするためにも、まずは専門家である弁護士に相談することをお勧めします。