夫と離婚したいときは……
「離婚すると決めたけど、どのように伝えたらよいのか分からない」
「離婚は決めたけど、離婚したいと伝える前にすることはあるのかしら」
「離婚すると伝えたいけど、暴力を振るわれないか不安」
離婚を決断したけど、離婚を切り出すことは不安
離婚について今まで考えてきたものの、いろいろなことをきっかけに離婚を決意する瞬間があります。浮気を重ねられて我慢の限界に達したとき、子育てが一区切りついたとき、モラハラの被害を自覚し夫婦関係を諦めたとき、人によって離婚を決意するときはさまざまでしょう。
ご自身が離婚を決意したとしても、夫が離婚に応じるのかは分かりません。ご自身の気持ちとは反対に、夫婦関係は円満だと信じ込んでいるときは、離婚したいと言いづらいものです。
また、相手が怒ったり、暴力を振るわれたりするのではないかと不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
ずっと今のままの状態でよいですか?
離婚を決意しながら、何年間も離婚を言い出せなかったとします。それはそれでやむを得ないと思われるのであれば、離婚を切り出さないのも選択肢の一つです。
しかし、このサイトをご覧になっているということは、離婚するという気持ちを行動に移したいとお考えだからではないでしょうか。
今回は、離婚の意志を相手にうまく伝えられる方法をご紹介します。
まずは自分で伝える
離婚を決断されたのであれば、まずはご自身の気持ちを夫に伝える必要があります。
離婚を切り出すことは、とても勇気がいることです。しかしながら、離婚して夫婦関係を終わらせることを決めたのはご自身です。素直に気持ちを伝え、夫に納得してもらえれば、離婚の条件などに関する話し合いに移ることが期待できます。
夫が離婚に応じない場合や離婚について時間が欲しいという場合もあるでしょう。このような場合、すぐに離婚となるわけではありませんが、時間が経つにつれて、離婚に対する考え方を改め、離婚に応じるかもしれません。
現に離婚した夫婦のうち、約9割程度が当事者の話し合いで離婚する協議離婚です。つまり、大半は、夫婦の話し合いで離婚がまとまっているのです。
もし離婚したいと言って暴力を振るわれたら、すぐに警察に通報することも考えるべきでしょう。夫婦間の暴力は立派な犯罪です。傷害罪で処罰を求めることなども検討するべきです。
一方、離婚を拒否する意志が固かったり、離婚を考えると言い続けて結果的に離婚に応じる気配がなかったりするときには、話し合いで離婚を進めることに区切りをつけ、家庭裁判所での離婚調停などを検討することになります。
離婚を切り出す前にしておきたいこと
離婚を切り出す前にすることがあります。離婚後を考えた行動です。子どもの親権や養育費、財産分与などのおおよその目安は立っているでしょうか。
また、どのように離婚したいと伝えるか、時期などについても検討ができているでしょうか。夫の性格を一番よく知っているからこそ、しっかりとした作戦が立てられると思います。
ただ実際は、喧嘩になった際など、突発的・感情的に離婚を切り出してしまう方が多いように感じます。
離婚したいことを伝えるのは、親権、養育費、財産分与、慰謝料、年金分割など離婚の条件と密接にかかわります。
どうか一人で悩まないでください。離婚を切り出すかどうか、どう切り出すべきか迷っている方は、まずは当事務所にご相談ください。
うまくいかないときは、弁護士に依頼を
自分で離婚したいことを伝えても、うまくいかない場合は、弁護士に依頼することで弁護士から改めて離婚する旨を伝えることも可能です。
一般的に、弁護士に離婚を依頼されるということは、離婚に対する本気度が高いことの表れと言えます。また、弁護士からの連絡を無視したとしても、離婚調停などの法的措置をとることが多いことから、離婚の条件などの話し合いが進むことが期待されます。
一方、夫のDVなどにより婚姻関係が破綻していることが明らかであり、ご自身から離婚を言い出しても効果がない場合には、弁護士から離婚する旨を連絡することもあり得ます。
離婚を決意したものの、離婚に応じてもらえる可能性が低い場合やトラブルが見込まれる場合は、早めにご相談ください。早い段階であるほど、弁護士がアドバイスできる選択肢もより広がります。