遠方で交通事故に!相談するなら近くの弁護士?遠くの弁護士?

弁護士への依頼

旅行や出張などで遠出をしたときに、出先で交通事故に遭ってしまうケースも少なくありません。

この場合、ご自身は用事を終えて自宅に戻っても、加害者は遠方にいます。弁護士に相談・依頼するなら、近くの弁護士と遠くの弁護士、どちらがいいのでしょうか。

結論から申しますと、できるだけ近くの弁護士への相談・依頼をおすすめします。この記事では、その理由をわかりやすくご説明します。

遠くの弁護士に相談・依頼できるの?

弁護士に相談・依頼するときは、お住まいの地域から遠くに離れたところにある法律事務所の弁護士を選ぶことも可能です。遠方で交通事故に遭った後、現地で弁護士に相談したという方もいるかと思います。その弁護士が交通事故に精通していて、信頼できる人ならそのまま依頼するのも悪くありません。

また、最近では、電話やメール、LINEなどで法律相談を受け付けている法律事務所も増えています。弁護士と一度も会うことなく事件処理を依頼することも不可能ではありません。確かに便利ではありますが、近くの弁護士に依頼するのには、メリットがあります。

近くの弁護士を選ぶメリット

近くの弁護士に相談・依頼した場合、以下のメリットがあります。

すぐに相談できる

近くの弁護士を選べば、事務所に出向くための移動の負担がそれほどありません。気になることがあれば、すぐに予約をとって相談することが可能です。

打ち合わせに通いやすい

弁護士に依頼した後も、多くの場合は打ち合わせに何度か通う必要があります。その際も、移動の負担なく通うことができます。近くの事務所であれば、こまめに打ち合わせに通うことも可能です。そうすることによって弁護士とも話しやすくなり、より納得できる解決が期待できるでしょう。

顔を見て話せる

弁護士とフェイス・トゥ・フェイスで話せば、事実関係を伝えやすいだけでなく、気持ちも汲み取ってもらうことができるでしょう。

弁護士に相談・依頼する方の気持ちは、それぞれ異なります。多くの賠償金を得たい方もいれば、穏便な解決を望む方、加害者に何かを伝えたい方など、さまざまです。

弁護士に、自分の気持ちを汲み取ってもらうことで、望ましい解決につながります。もちろん顔を見て相談することで、弁護士の人となりや、ご自身との相性も把握しやすくなります。

 

適切な後遺障害等級の獲得が期待できる

後遺障害等級の認定申請をしても思うような結果が得られない場合、そもそも必要な検査が行われていないことが少なくありません。

近くの弁護士に依頼すれば、診察の際に弁護士にも同席してもらい、医師に必要な検査を申し出てもらったり、後遺障害診断書の正しい書き方をレクチャーしてもらったりすることができます。そうすることによって、適切な後遺障害等級の獲得が期待できます。

近くの弁護士にデメリットはないの?

近くの弁護士を選ぶメリットはたくさんありますが、デメリットもないわけではありません。しかし、交通事故に強い弁護士を選べば、さほど気にする必要はないでしょう。

現地調査が難しい?

交通事故で過失割合が争われた場合などは、現地調査が重要になることがあります。近くの弁護士に依頼した場合、遠方の事故現場で現地調査をしてもらうためには交通費などの費用がかかります。

しかし、事故の発生状況は警察から実況見分調書などの捜査資料を取り寄せることで、ある程度分かります。不十分な場合は、専門の調査事務所に依頼して詳しい調査をしてもらうこともできます。

交通事故に慣れた弁護士は、現地調査の他にもさまざまな調査方法を知っていますので、事故現場が遠方にあるからといって不利になることはありません。

裁判所が遠いのでは?

裁判は相手方の住所地の裁判所に起こすのが原則ですが、損害賠償請求の裁判は被害者の住所地の裁判所に起こすことができます。つまり交通事故の被害者は、近くの裁判所で裁判を起こせます。したがって、近くの弁護士に依頼したほうがいいと言えるでしょう。

困ったときは弁護士に相談を

弁護士側としても、ご相談者やご依頼者とはできる限り顔を合わせて話し、こまめに打ち合わせに来ていただきたいと思っています。そのほうが、ご相談者やご依頼者の気持ちに添った解決を図りやすいですし、結果に納得していただければ、それこそが弁護士の成果となります。

お困りのときは、お近くの弁護士に気軽に相談してみてはいかがでしょうか。