弁護士法人こじま法律事務所

KOJ IMA LAW OFFICE

交通事故 2020.7.30

追突事故の解決の流れ・慰謝料 Aさんの場合

こじま法律事務所~コラム

車を運転中、信号待ちの際に後続車に追突された経験がある方は多いのではないでしょうか?当事務所への交通事故のご相談の中でも、このような追突事故は多数を占めています。

 

今回は、追突事故の被害に遭われた場合、解決までどのような流れになるのか、事例を通じて説明します。

事例 Aさんが車を運転中、赤信号で停止していたところ、後ろから走行してきたBさんの車に追突された。

 

過失割合

発生した交通事故について、事故の当事者それぞれの過失(落ち度)の程度を過失割合といいます。交通事故の過失割合は80:20などと表し、過失がない場合は0、全面的に過失がある場合は100になります。

 

今回、赤信号で停車していたAさんに落ち度はありませんので、Aさんの過失は0となります。追突してきたBさんの保険会社も、Aさんの過失は0と考えており、過失割合は問題になりませんでした。

 

車の修理費用(物損)

この事故で、車の後部が大きく凹むなど、Aさんの車は壊れてしまいました。幸いにも、修理できる状態でしたので、修理することにしました。修理費用やレッカー費用などは、Bさんの保険会社から支払われました。

 

けがの治療

Aさんは、この事故で首や肩を痛めました。治療のため、最寄りの整形外科に通院しました。首や肩の痛みはしばらく続きましたが、事故から3カ月ほど過ぎたころには、ある程度回復していました。

 

Aさんは整形外科の医師に治療がほぼ終わったことを確認し、念のため当事務所に相談したうえで、交通事故から約4カ月後に治療を終了することにしました。

 

保険会社との交渉

治療終了後、Bさんの保険会社からAさんに損害賠償額の提示がありました。Aさんは慰謝料の金額が適正なのか分からなかったため、当事務所に相談に来られました。

 

その結果、Aさんに提示された慰謝料の金額は自賠責保険の基準程度で、弁護士が交渉することで慰謝料の増額が見込めることが判明しました。そこで、Aさんは自動車保険の弁護士費用特約を使って、当事務所に保険会社との交渉を依頼されました。

 

交渉の結果

当事務所の弁護士がBさんの保険会社と交渉したところ、慰謝料の大幅アップに成功しました。事前に提示された慰謝料は約22万円でしたが、最終的には約63万円で合意することができました。

 

結果的に、弁護士が交渉したことで、慰謝料が40万円以上も増えたことになります。

 

依頼を受けてから、保険会社と慰謝料の金額などで合意するまで、1カ月もかかりませんでした。スピーディーな解決に、Aさんにもご満足していただきました。

 

Aさんの追突事故のポイント

Aさんは追突事故で首や肩を痛められましたが、整形外科に定期的に通われ、治療の効果があったようでした。幸いにも後遺障害も残らず、私生活への影響は限定的でした。

 

今回、Aさんは保険会社との交渉を当事務所へ依頼されましたが、Aさんが負担した弁護士費用は0円でした。一緒に暮らすご家族が自動車保険の弁護士費用特約に入っており、弁護士費用特約を利用されたことから、弁護士費用をお支払いいただく必要はありませんでした。

 

Aさんは、慰謝料が増額したこと以外にも、「一緒に暮らす家族の自動車保険の弁護士費用特約が使えるなんて知りませんでした」と弁護士費用特約を使えたことにも驚いていました。なお、弁護士費用特約を利用されても、保険の等級が下がることはないので、ご安心ください。

 

交通事故の被害に遭われたら、弁護士費用特約を利用して、弁護士に相談することも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。ご自身で保険会社と交渉するよりも、短時間で結果を出せる可能性があります。また、不安や疑問なども弁護士に直接相談できるので、交渉によるストレスもかなり減らせるでしょう。

 

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(主な経歴)

愛知県犬山市出身
1977年生まれ

愛知県立犬山南高校卒業
立命館大学法学部卒業
立命館大学法科大学院修了

弁護士登録 2010年
愛知県弁護士会所属

プロフィール写真
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小嶋道明

大学卒業後、愛知県内の信用金庫に勤務をしましたが、弁護士になる夢を捨てきれず、司法試験に挑戦。司法試験に複数回挑戦した後、法科大学院を経て32歳のときに合計6回目の挑戦で合格することができました。そして、岐阜市の法律事務所で弁護士としての第一歩を踏み出しました。

法律事務所では、離婚事件や労働事件、刑事事件など、さまざまな事件を扱いました。

その後、メーカーや専門商社に企業内弁護士として勤務し、契約書の審査や社内のコンプライアンス研修などを行いました。企業内弁護士としての生活は、上司や同僚にも恵まれ、安定していました。

ただ、一度の人生を悔いのないものにしたいと一念発起し、生まれ育った犬山市に法律事務所を開設しました。開業後もさまざまな人や会社とのご縁がありました。令和3年3月に事務所を扶桑町に移転しましたが、扶桑町・大口町・江南市・犬山市等の地域の皆さまに支えられ現在に至っています。地域の皆さまに法的トラブルが降り注いでも、弁護士として前向きになれるような活動を行い地域の皆さまの役に立つ存在でいたいと考えてます。

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